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「日本の学生が選ぶゴンクール賞」
選考委員募集

どの本を日本語で出版するか決めてみませんか?

【ゴンクール賞とは?】

 ゴンクール賞は、フランスで最も古く権威のある文学賞の一つで、19世紀の作家エドモン・ド・ゴンクールの遺言によって1902年に創設されました。毎年、11月末にゴンクール・アカデミーが選出した散文作品に与えられていて、日本の芥川賞や直木賞に似ているところもあります。古いところではプルーストやマルロー、最近ではパスカル・キニャール、ミシェル・ウエルベックなどが受賞しており、その作品の多くが日本語に翻訳されています。

 本賞のほかに、1988年に創設された高校生によるゴンクール賞があります。これは、フランス全国の高校生約2000人が、ゴンクール・アカデミーによる候補作リストをもとに審査・選出するという画期的な試みです。

 1998年にはその外国版として国際ゴンクール賞(Les Choix Goncourt internationaux)が始まりました。参加は現在、27の国と地域ですが、中国やインドというフランス語と縁遠いと思われる国も参加しています。国によって選考方法は違いますが、ゴンクール・アカデミーが選んだ作品を、大学生が読んで選考します。

 日本も2021年からこの国際ゴンクール賞に参加しています。これまでに、選考対象となった作品が数々翻訳されるなど、フランス文学のプロモーションに大きく貢献してきています。フランス文学が好きな人、興味はあるけどどんな本を読んだらいいかわからない人、現代のフランスの息吹に触れたい人、選考委員になってこの催しに参加しませんか? 受賞作品は日本語に訳されることになっています。どの作品を日本語で出版するか決めてみませんか? フランス語の勉強も兼ねながら、一緒に文学作品について語りあう貴重な機会になるに違いありません。

 

【概要】

  1. 「日本の学生が選ぶゴンクール賞」の受賞作を決める選考委員を募集します。

  2.  参加活動期間は2024年10月から2025年3月までです。

  3.  委員の任務はゴンクール賞候補作の日本語のレジュメや資料を読み、フランス語の原作にあたり、他の委員と意見を交換して話し合い受賞作を決めることです。

 

【応募条件】

高校生、大学生、大学院生、専門学校生(専攻・専門は問いません)。

  • フランス語圏の文学を読んで、意見交換を楽しみたい人。

  • 自分で創作をしていて、現代の外国文学に関心を持っている人。

  • 将来、フランス語を用いた職業、通訳や翻訳家になりたい人、出版や本作りの仕事に興味がある人。

 

★ 興味はあるけど、フランス語に自信がない人も大丈夫です!

  1. 各作品のレジュメや内容紹介、読みどころが日本語であらかじめ配布されます。

  2. フランス語に精通したファシリテーターや、第一線で活躍中の翻訳家が作品についてのレクチャーをします。

  3. 読書会や意見交換会が定期的に開催され、アドバイザーによるアシストもあります。

 

【選考委員の活動内容とメリット】

  1. 候補作を読んで、他の参加者と感想を自由に語りながら、もっともよいと思う作品を選考します。

  2. 最後まで参加できた場合「日本の学生が選ぶゴンクール賞選考委員」の称号が得られます。

  3. 文学やフランス語でつながる新たなネットワークができ、さまざまな情報がえられます。

  4. そのほか、各種の特典や記念品の贈呈などがあります。

 

【スケジュール】

10月上旬:アカデミーゴンクールが選考した8作の候補作リストを発表。そのなかから作品を選定。

10月下旬:選考委員のためのガイダンス。選考委員登録締め切り。

11月上旬:投票により実際に読む本を選ぶ

      候補作発表

*以降。地区ごとに参加者は予定を立てて本を読んでいく。読むペースは月におよそ1冊が目安。毎月複数回のオンライン・ミーティングを行い、候補作について討論し、選考を継続

 11月〜3月:各地での読書会。全国交流会

  3月上旬:最終選考前ミーティング

  3月末:地区の学生リーダーが東京に集まり、討論をして「日本の学生が選ぶゴンクール賞」受賞作を

     決定。受賞作をメディアに公表。

【組織概要】

主催: 日仏文化交流協会ゴンクール賞日本組織委員会

主催: アカデミー・ゴンクール/アンスティチュ・フランセ日本

後援・協力団体:在日フランス大使館、フランス語教育振興協会、フランス著作権事務所

    日本フランス語フランス文学会、日本フランス語教育学会

スポンサー・協力:フランス図書

【アドバイザー、ファシリテーター​(予定)

エリック・アヴォカ(フランス革命期)、井上櫻子(ルソー)、今井勉(ヴァレリー、コンパニョン)、岩津航(チャプスキ)、小川美登里(キニャール)、小倉孝誠(ゾラ、バルザック)、小黒昌文(フォレスト)、笠間直穂子(フローベール、ンディアイ)、加藤靖恵(プルースト)、コリーヌ・カンタン(コント=スポンヴィル)、木内尭(フローベール)、國枝孝弘(ファーブル・ドリヴェ)、久保昭博(クノー)、倉方健作(ヴェルレーヌ)、斎藤山人(ルソー)、佐々木匠(カミュ)、澤田直(サルトル、ベン・ジェルーン)、塩塚秀一郎(ペレック)、篠原学(クンデラ)、陣野俊史(移民文学)、杉原賢彦(フランス映画)、鈴木雅生(ル・クレジオ)、関未玲(デュラス)、中野芳彦(ユゴー)、中畑寛之(マラルメ)、西澤文昭(中世文学)、西山教行(フランス語教育)、野崎歓(ネルヴァル、ウエルベック)、畠山達(ボードレール)、平光文乃(プルースト)、ミカエル・フェリエ(作家)、深井陽介(ランボー)、福田美雪(ゾラ)、ヴァンサン・ブランクール(ジロドゥー)、クロエ・ベレック(ジェンダー史)、星埜守之(クレオール文学)、マリ=ノエル・ボーヴィウ(比較文学)、村石麻子(デュラス)、宮川朗子(ゾラ)、山上浩嗣(パスカル)、ジャック・レヴィ(日本近代文学)

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